- 出来町天王祭
- 【名古屋市】
- 開催日 : 毎年6月第1土曜日・日曜日
- 東区の出来町天王祭は西之切、中之切、古出来町の東之切の各町内でそれぞれ祀られている須佐之男社(天王社)の祭礼である。西之切からは鹿子神車、中之切は河水車、東之切からは王羲之車が曳き出される。
出来町でいつから天王祭が始まったか定かではないが、夏の疫病除けのために津島牛頭天王社の臨時の祠を設置していたものが、山車祭りと発展していったと考えられる。
伊勢門水の『名古屋祭』には、祭りの創立を「百五六十年も前」(当時から150年前とは宝暦年間(1751~63))としている。
最初は、山車を曳く許可が下りず提灯台として車輪を地中に埋め、役人が検分した後に掘り出して曳いたという話ものこされている。記録上で3輌を確認できるのは文政7年(1824)である。
3輌の山車の由来については、古出来町の王羲之車は文化2年(1805)に他から購入、西之切の鹿子神車は文化7年(1810)に住吉町から購入と伝えられている。また、中之切は文政4年(1821)に殿様から拝領した等の伝承がある。
昭和20年の太平洋戦争の際に中之切と東之切の山車2輌が焼失し、その後古出来町の東之切は再建、中之切は若宮祭りの河水車を譲り受けた。出来町の天王祭の祭礼日は6月上旬内で何度か変遷があったものの、昭和40年代に現在の6月第一土・日曜日の祭礼日に変更され、今に至る。直前の金曜日には西之切は子供獅子、東之切は宵祭りを行う。
おまつりの概要
Overview
開催日 | 毎年6月第1土曜日・日曜日 |
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開催場所 | 須佐之男神社等(名古屋市東区新出来1丁目地内) |
山車の数 | 3 |